無職の精神不安を和らげる3つのこと
無職になり、毎日誰とも会わず、誰とも会話せず…
ついに社会から完全に孤立したな…
そんな状況なのに私は「わりと明るく前向きに」過ごしています。
なぜか?
それは次の3つのおかげです。
- 当面の生活資金がある
- 生活をルーティーン化(習慣化)した
- 物を捨てた
正直に言うと、無職になって最初の数カ月は精神が崩壊しそうでした。
そんな私を力強く支えてくれたのが上の3つなんです。
「ルーティーン化」とか「物を捨てる」とか、「そんなことで何が変わるの?」と思うかもしれません。
しかし、その「そんなこと」に実際に救われたのだから不思議です。
その体験談をお話しします。
目次
1. 無職といってもどんな状況?
単に無職と言っても人によって年齢だったり家族だったり状況は様々ですよね。
なので、まずは自分がどういう状況にいるのか少し説明させてください。
- 無職になってからもうすぐ2年になります。
- アパートで一人暮らしをする独身36歳。
- 友達と呼べそうな人は1人で年に数回会うぐらい。
- 彼女もいません。
- 両親とは年に1回お正月に会います。
- なので、基本毎日誰とも会わず、誰とも会話せずに過ごしています。
- 自宅で稼げる術も何も持っていません。
- これまでの平均年収は300万前後です。
- なので、貯金が山程あるわけではありません。
これだけ世の中に何も価値を生み出さず、人との交流もない孤立した状態が続くと普通は気が狂いそうな気がします。
しかし、どういうわけかそこそこ前向きで、日々穏やかに過ごせるんです。
なかなか不思議じゃありませんか?
ただ、あくまでも「今のところ」前向きだ、ということを強調しておきます。
2年も無職で過ごしたのだから、相応の結果がこの先待っていると思われるでしょう。
そして、一般的に見たら、無職の先の相応の結果というのはいい予感はしないと思います。
でもどういうわけか「今のところ」自分はそんなに悲観的じゃないんです。
その理由がやはり先に挙げた3つなんです。
2. 当面の生活資金がある
他の理由も不可欠ですが、まずこれが大前提かと思います。
「なんだ、私には貯金もないし仕送りもないし無理だ」
とページを閉じる前に、ぜひもう少しだけ続きを。
貯金がなければ生活保護でいいと思っています。
生活保護で懸念されるのは世間からの目が気になるという点ではないでしょうか?
ここでは話が逸れてしまうので深入りはしませんが、色々と考えた結果、生活保護を受けることは誰であろうとそう決断した人にとっては妥当だと思うようになりました。
私は今は貯金を崩しながら暮らしていますが、いざとなれば生活保護を受けるつもりです。
とにかくお金の心配ができるだけ少ない状況を作るということが重要です。
それによって生まれる一番のポイントは次の行動への時間的な余裕を持てるということです。
余裕がないと「生活費を早く稼がないといけない」と、焦って判断し納得のいかないまま次の会社に就職するという可能性が高まります。
そしてまた「会社辞めたい…」と。
できればこの悪循環にはハマりたくないですよね。
また、「やろうと思っていたけど忙しくて後回しにしていたこと」に手をつけることもできます。
私の場合は読書だったり英語だったりプログラミングだったり。トレードも勉強してやってみました。(今のところうまくいったものは何一つとしてありません。)
またこの期間、読書やyoutubeやTEDだったりを通して、自分の思考がいかに狭く、時代遅れで、古い常識に囚われて行動していたかを知ることになりました。
そしてはっきり言えるのは、それを知ったことで自分の思考と行動が変わったということです。
「生活のルーティーン化」だったり、「物を捨てる」ことができたのもこのおかげです。
働いていた時はこの「新しいことを知る、学ぶ」という余裕がほとんどありませんでした。
できる人にとっては働いていようがこういった機会を確保できると思いますが、私は仕事を辞めたことでこの機会にありつけました。
3. 生活をルーティーン化(習慣化)した
ルーティーン化の何がそんなに優れていると思いますか?
これがですね、不思議なぐらい精神面を安定させてくれるんです。
どうしてでしょうか?
それは規則正しい生活をするというところに行き着くからだと思います。
生活をルーティーン化するというのは、起きたらまず何をして、あれをして、これをして、とやることをあらかじめ決めておいて、その通りに生活するということです。
そしてその通りに毎日ルーティーンをこなしていくと自然と規則正しい生活になり、なぜか気分が晴れてきます。
「せっかく無職で自由なのにスケジュールに従って動くなんてつまらない、ストレスフルだ」
と思うかもしれませんが逆です。
何も決めない自由な生活のほうが、苦しいし、時間を無駄にするし、生活が乱れていく。そして自己嫌悪に陥ります。
何を隠そう、私が無職になった最初の数ヶ月がその状態でした。
痛いほど実感しました。
不思議ですが、規則正しい生活をしているという実感だけで、「働いていないクズが」という感覚が少しずつ打ち消されていくのです。
そしてやりたいことに手をつける自分に変えてくれました。
控えめに言っても、この「生活のルーティーン化」のメリットは素晴らし過ぎます。
4. 物を捨てた
つまりは「部屋を片付けた」ということです。
しかし、今部屋にあるものをただ「綺麗に収納して整理した」ということではありません。
まず「物を捨てて」から「片付け」ました。
そうなんです。「物を捨てて減らした後」で片付けないと効果は一気に薄れてしまいます。
私の部屋には、余計なもの、かつて使っていたもの、機能の重複したもの、今の生活に必要のないもの、で溢れていました。
そしてその持ち物を3分の1に減らしました。3分の2を捨てたのです。
その結果、どうなったか。
- 物を維持、管理する時間が減ってやりたいことにより時間を使えるようになった。
- 掃除が楽になり、人生で初めて習慣化した。
- 家の居心地が劇的に良くなり、図書館やカフェに行く必要がなくなった。
- 余計なものを買わないようにするので出費が減った。
こんなに素晴らしい行動、何でもっと早く出会えなかったんだ、と思うと悔しい限りです。
働いていたら仕事のパフォーマンスにも間違いなくいい影響を及ぼしていただろうと思います。
決して究極のミニマリストのような「何もない部屋」といったレベルを勧めるつもりはありません。
ただ私は、所有物を「一方的に増やしていく」のではなく、「より減らしていこう」という姿勢にシフトしたことですごく救われました。
減らすものが多ければ多いほどより実感できると思います。
とにかくこのすっきりした部屋と、身軽になったという感覚がなにより気持良いのです。
そして、何かまだ減らせるものはないかと、今でも常に目を光らせています。
5. まとめ
秘訣を3つあげましたが、全ては結局精神を安定させるというところに繋がります。
無職の間はこの精神面にどう対処するかが勝負だと思います。
自分の行動はその精神状態にとてつもなく影響を受けます。
下手すると何も手につかなくなります。
そして自己嫌悪、孤立感と深みにハマっていきます。
そんな状況を改善するきっかけになった体験を今回は書いてみました。
決して「毎日ハッピーだ!楽しい!」とはなりませんが、気分がましになると思います。
誰かが1ミリでも前向きになれれば幸いです。