「部屋に物が多いと疲れる」その理由とは?
私は以前、家で読書、勉強、趣味などやりたいことに、全く集中できませんでした。
どういうわけか、家だと「集中できない」し「疲れる」のです。
なのでカフェ、図書館、公園などに行って、気分を変えながらやっていました。
それが今では、やりたいことは全部、家で集中してできます。
それは家で「疲れる」のは「物が多い」せいだと分かったからです。
目次
1. なぜ疲れるのか?
それは、部屋に物が多いと「会話」と「選択」をし続けなきゃいけないからです。
どういうことか、それぞれ説明します。
会話をしなきゃいけない
部屋に物が多いと脳は休まりません。
常に何かを考え続けます。
なぜなら、「部屋の物たちが話しかけてくる」からです。
そして人はいちいちそれに「答えて」います。
つまり「物と会話している」のです。
えっ、もしかしてスピリチュアル的な話ですか?
いいえ、違います。
部屋の中を見渡してみてください。
こんな感じでモノから話しかけられませんか?
出しっぱなしの扇風機
扇風機:「おい、おれをいつまでここに置いとくの?」
もう少し眠ってて。」
どうですか?
確かに「会話しているな」って気がしませんか?
つまり、人は「物から思考を始める」ということです。
何か物が視界に入ってくると、それをきっかけに思考を始めてしまうのです。
その「思考」のことを「会話」と表現しました。
一つ一つはささいなことですが、その数が膨大なために脳は着実に疲労していきます。
そして当然部屋の中に物が多いほど、この「会話」の数も増えていきます。
だから「物が多い」と「なんだか疲れる」のです。
選択をしなきゃいけない
物が多いと選択の回数も増えます。
例えば衣服が分かりやすいでしょう。
「今日はどの服がいいかな?」
「今日はどのバッグを使おうかな?」
「この服に合うのはどのネクタイかな?」
「どの靴にしようかな?」
選ぶのって疲れませんか?
何かを選択するたびに脳は消耗していきます。
そして、選択肢が多ければ多いほど思考を巡らす範囲も広くなり、より大きなエネルギーを使います。
何かを「選ぶ」というのは思っている以上にエネルギーを使うのです。
しかし、この消費社会では、たくさん所有することが理想であるかのように、選択肢が多いほど幸福であるかのように、働きかけます。
そんなイメージを植え付けられ、人は自然に「物」を増やし、「選択肢」を増やし続けます。
結果、「選択」に追われる日々を過ごすのです。
自分で自分を疲れさせにいっているようなものです。
2. 無意識にやっている
おそらく、この「会話と選択」の大半は、頭の中で「無意識に」やっています。
日常で自分が「今、会話している」「今、選択している」という意識なんて持たないですよね?
だから、疲労やストレスの原因がこんなところにあるとは、なかなか思わないでしょう。
そして「無意識で繰り返される無限の会話と選択」が「なんとなく疲れる」という症状で現れるのだと思います。
「なんだかわからないけど、なんとなく疲れる」
それはおそらく「部屋に物が多い」のが一因であると私は考えています。
3. 解決策は
ではどうすればいいのか?
そう、「物を捨てる」ことです。
家の中は思っている以上に、不要なもの無駄なもので溢れています。
それらを部屋から減らしていくことです。
物が多い限り、物と会話をし、選択をし続けます。
結果、脳は常にフル回転で、ずっと疲れたままです。
せっかく部屋で休みたいのに、休めません。
片付けて部屋がすっきりすると「なんか気持ちいい」ですよね?
きれいに整ったホテルの部屋も「なんか気持ちいい」ですよね?
その「なんか気持ちいい」理由は何か。
それは、物と会話しなくていい、選択しなくていい、そういうことだと思います。
4. 最後に
私は家の物を3分の1にしました。
3分の2を捨てたのです。
そして今思うことは、「二度と物が多かった頃に戻りたくない」ということです。
それぐらい部屋で過ごすのが「気持ちいい」です。
ただ「物を捨てる」のが難しいのもすごく分かります。
「今まで物を増やす一方だったけど、減らすのも悪くなさそうだな」
そんな風に少しでも思っていただけたなら幸いです。